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フィボナッチリトレースメントが機能しない相場とは?
方向性がしっかりと出ていないようなレンジ相場ではフィボナッチリトレースメントは機能しません。
トレンド相場では押し目買いや戻り売りのポイントとして強く意識される50%から38.2%のゾーンも、レンジ相場では反発せずに素通りされてしまうことが頻繁に発生します。
フィボナッチリトレースメントを使ってエントリーポイントを見つけようとするのであれば、必ずトレンドが発生している場面に限定しましょう。
トレンドが発生しているというのは具体的にどんなポイントなのか?

トレンドが発生している場面とは具体的にどんなポイントを指すのでしょうか?
簡単に説明すると、下記の図1のように高値と安値が切り上がっている相場を上昇トレンドといい、高値と安値が切り下がっている相場を下降トレンドが発生していると言えます。

図1高値と安値の切り上がりを示したチャート
図2のように高値と安値の4点がそれぞれ切り上がり、切り下がりの状態になってN字型にローソク足が推移している状態です。

図2高値と安値の切り上がりが発生してN字型が形成されているチャート
しかし、4点の切り上がり・切り下がりが確認できても、直前の親波のラス押しやラス戻りをブレイクしていないとトレンドが転換したとは言えません。
図3のように、ラス押しやラス戻りをしっかりとブレイクしてくることがトレンド転換と見る上では重要な指標になります。

図3上昇トレンドと認定する確認ポイントを示したチャート
さらに図3のように、親波のトレンドライン(切り上げ線・切り下げ線)をブレイクしていくことが重要です。
また、20EMAをローソク足の実体が抜けてきていることも確認したほうがいいです。
下降トレンドの終了となる目安としては、私は20EMAをローソク足の実体が上抜けすることで、一旦下降トレンドが終了したと判断するようにしています。
上昇トレンドの終了となる目安も同じで、20EMAをローソク足の実体が下抜けして確定したら、一旦上昇トレンドが終了したと判断するようにしています。
では、どこからトレンドが発生していると考えれば良いのでしょうか?
私は明確な基準を持つようにしています。

図4トレンドの発生と認定する位置
この段階で初めて高値と安値の切り上がりが完成したと見るようにしています。

ではエントリーポイントはどこになるのでしょうか??
私は時間足を下位足に落として、押し・戻りを待ってエントリーするようにしています。
そのときに使うのがフィボナッチリトレースメントということになります。

トレンドが発生したときのフィボナッチリトレースメントを使って押し目買いのポイントを見つける
例えば、1時間足で親波のラス押し・ラス戻りをブレイクして1波が発生したら、その1波の高値をブレイクしてくるのを待ちます。
1波の高値をブレイクした時点で3波の発生が確定したと認識します。
1波の高値をブレイクしてくるまでの上昇を3波の中の1波と考えるようにしているのです。
価格は一直線に陽線だけをつけながら上昇していくわけではなく、途中で一旦は調整の下落が入ります。
その下落がどこまで来るのかを予測して、なるべく有利なところでエントリーしたいので、フィボナッチリトレースメントを使っているのです。
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実際のチャートで見る具体的なエントリーポイント

下のチャートは2020.12.09のゴールド(XAUUSD)の15分足のチャートです。

2020.12.09のゴールドXAUUSDのチャート
①が親波のラス押しになります。
ここを②の陰線でしっかりと下抜けしてきました。

これで下落の第1波と認定していいでしょうか??
まだ完全とは言えません。
他にも条件がありましたよね。
親波のトレンドラインをブレイクしているか?
ローソク足の実体が20EMAを下抜けしているか?
この2つの条件を併せてクリアして初めて上昇降トレンドが終了したと判断できます。

2020.12.09ゴールドXAUUSD15分足チャート
あとは、②の安値を超えてくるの待って、上昇し始めたら下位足(5分足・1分足)に落として細かいエントリーポイントを探していけばいいわけです。
この場面では高値・安値の切り下がりが発生して下降トレンドが発生した場面なので、市場参加の多くが下目線になっています。

つまり、多くのトレーダーが売りを狙っている場面と言えます。
みんな少しでも高い位置で売りたいですから、当然戻りが入るのを待っています。
価格が上昇してきたところで売ろうとしている人がたくさんいると考えてよい場面ではないでしょうか??
そのため、50%から38.2%のゾーンまで引きつけてエントリーすれば高確率で利確することができています。
こんなエントリーポイント危険だ!
以下のような場面では条件が揃っていてもフィボナッチリトレースメントのトレードゾーンで価格が反応しない場合はエントリーを見送ったほうがいいです。
気をつけたほうがいいエントリー場面
- 強いパーフェクトオーダー中の相場における逆張り
- 200EMA付近での大陽線・大陰線による急反発

下のチャートは2020.12.16のゴールド(XAUUSD)15分足のチャートです。

2020.12.16ゴールドXAUUSD15分足チャート
ここでは強い上昇トレンドが出ていて、20・100・200EMAがパーフェクトオーダー中でした。
しかし、最高値をつけたラス押しをブレイクして、その安値をさらにブレイクしてきたので、一見トレンド転換のようにも見える場面ですから、戻りを待って、売りたい場面でもあります。
しかし、戻りをつけたプライスアクションに注目しなくてはいけません。
200EMA付近で急反発しています。

2020.12.16ゴールドXAUUSD15分足チャート
長い下ヒゲ陰線ができて、続けて大陽線が出ました。
明けの明星が形成されています。
ここを5分足チャートで見てみると、すごい勢いで上昇しています。

2020.12.16ゴールドXAUUSD5分足チャート
急上昇は急に止まって急下降するようなことは考えにくいので、こういうプライスアクションをしたときはエントリーせず、動きが止まるのを待ったほうがいいです。
38.2%を超えてしまっても、少し上で上げ止まって、これ以上は上がらないようなプライスアクションを見せて、再びゾーンに戻って38.2%のラインで抑えられてきたら、売ればいいわけです。
しかし、この場面では一気に突き抜けてさらに上昇しました。
これでは戻り売りを狙う場面ではなく、上昇トレンドの継続と判断するほうが安全です。
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まとめ
フィボナッチリトレースメントが機能するのは、トレンドが発生している相場のみとなります。
方向性が明確ではないレンジ相場ではまったく機能しないこともあるので注意しましょう。
上位足のトレンドが発生したら、下位足に時間軸を落として、フィボナッチリトレースメントを使って勝率の高いエントリーポイントを探していきます。
勝率だけでなく、リスクリワードも多い優位性の高いトレードができるようになります。
私はこの手法1つに絞って研究してエントリーするようになって、2年目で安定してFXで勝てるようになりました。

私が実際に使っているフィボナッチリトレースメントを使ったエントリー手法を紹介しています↓
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