1波発生からの3波エントリーを狙う場合のエントリータイミング
1波が発生すると、当然2波、3波と続いて発生しますから、1波の発生を捉えるということがトレードで勝つためにはとても重要になります。

1波の発生の定義については過去に何度も解説していますが、重要な絶対条件としては以下の通りです。
- トレンドラインブレイク
- ラス押し、ラス戻り127.2%以上ブレイク
1波が発生したら、2波の押し戻りを待って、3波を狙ったエントリーを仕掛けるわけですが、エントリータイミングはとても重要ですよね。

時間足を下位に落として、細かくタイミングを取っていきますが、この記事ではそのタイミングの取り方について詳しく解説していきます。
4時間足で監視 | 15分足でエントリー |
1時間足で監視 | 5分足でエントリー |
15分足で監視 | 1分足でエントリー |
難しいと感じるポイントはラス押し・ラス戻りがどこなのか?という点

1波を見つけるときに、最初に迷うポイントとしては、ラス押し、ラス戻りの場所探しだと思います。
どこがラス押し、ラス戻りなのか?
どこを起点にフィボナッチを引いて127.2%を確認すれば良いかのという点で迷ってしまうことがあるかと思います。
簡単な見分け方としては、トレンドラインに当たっているポイントで絞り込んでいく方法がおすすめです。
下記のチャートは2024年7月25日のGOLD15分足チャートです。
下落トレンドが発生していて、下落のトレンドラインを引くことができます。

ラス戻りはどれが正解?
このチャートで、ラス戻りの候補として迷うのは、4カ所あるのではないかと思います。
このチャート例だと、トレンドラインに当たっていない❷は除外して構いません。
それ以外の❶❸❹はラス戻りとして捉えてもらって構わないです。
その理由としては、どこをラス戻りとした場合でも、自分がエントリーするときに、フィボナッチの76.4から100%ゾーンに戻ってきたことを確認して、その反転サインからエントリーをする形になるので、そこに戻ってきたらエントリーをすれば良いだけだからです。
たとえば❶をラス戻りとして見た場合の分析は以下の通りになります。

❶をラス戻りとした場合
上記チャート画像のように、❶をラス戻りとした場合は127.2%ラインは青い点線になります。
そこをブレイクして、76.4から100%ゾーンに戻ってきたらエントリーを検討すれば良いだけのことです。
もし、76.4から100%ゾーンに戻ってこなかったら、ラス戻りの場所が間違っていた可能性があるという分析に切り替えて、❷❸❹でフィボナッチを引きなおしてみれば良いわけです。
次に❸をラス戻りとした場合のチャート分析は次の通りです。

❸をラス戻りとした場合
上記チャートのように、❸をラス戻りとした場合の127.2%は青い点線になります。

そこをブレイクして、76.4から100%ゾーンに戻ったら、エントリーの準備を始めれば良いということです。
もし、76.4から100%ゾーンに戻ってこなかったら、ラス戻りの場所が間違っていた可能性があるという分析に切り替えて、❷❸❹でフィボナッチを引きなおしてみれば良いわけです。
次に❹をラス戻りとした場合のチャート分析は次の通りです。

❹をラス戻りとした場合
このように、❶でも❸でも❹でも、どれをラス戻りとして捉えたとしても、自分が設定した76.4から100%ゾーンに戻ってきていれば、そのあとにエントリーすることが可能になります。
76.4から100%ゾーンに戻ってこなかった場合は、エントリーしなければいいだけのことです。
判断を間違えたと思って、別の候補にフィボナッチを当てて確認して見て下さい。
それからでもエントリーは十分に間に合うはずです。
では次は時間足を下位足(今回は1分足チャート)に落として細かいエントリータイミングを研究してみたいと思います。
❶の場合の1分足チャートのエントリータイミング

下記のチャートは2024年7月26日、東京時間からロンドン時間にかけての1分足チャートです。

❶をラス戻りとした場合のエントリータイミング
東京時間の終わりに76.4から100%ゾーンに価格が到達してきましたので、戻りが十分入ったということになりますから、トレンドライン抜けを待ってエントリータイミングをみつけていきます。
このとき、万全を期し、なおかつ機械的にエントリートリガーを設定したいなら以下のような基準を設けると良いかと思います。
- トレンドブレイク
- Wボトムや三尊の1:1抜け
- ラス押し、ラス戻り127.2%以上ブレイク
- 80と240MAのクロス発生

ただし、エントリーするポイントはトレンドラインから、だいぶ後になりますので、焦らずじっくりチャートを観察する必要があります。

❶をラス戻りとした場合のエントリータイミング
上記のチャートは、Wボトムの値幅分とラス戻り127.2%ブレイクが発生したポイントになります。
ロンドン時間の終わりにWボトムの値幅分とラス戻り127.2%ブレイクを発生させましたので、76.4から100%ゾーンへの戻りからのエントリータイミングが鉄板のポイントになります。

エントリータイミングの取り方は1シグマエントリーがおすすめです。
下記はエントリータイミングの部分を拡大したチャートです。

❶をラス戻りとした場合のエントリータイミング
ラス戻り127.2%以上ブレイクのあとに、76.4から100%ゾーンに戻ったことを確認して、トレンドライン(切り下げ線)を引き、そのあとに、1シグマの下限ラインを割って、もう一度1シグマの中に入ってきたらエントリーポイントです。
それが❶です。
❶のエントリーは多少ギャンブル性がありますが、リスクリワードを大きく伸ばせるエントリーポイントです。
❷のエントリーポイントは、Wボトムの値幅の1:1抜けを待って、Wボトムのネックラインへの戻りを待ってからのエントリータイミングとなります。
ネックラインに当たって、陽線が確定したタイミングがエントリータイミングとしておすすめです。
❸のエントリーポイントは階段トレードのブレイクアウトするタイミングでのエントリーになります。
Wボトムの1:1抜けをした高値を超えていくところに指し値注文を入れておくエントリー方法です。
❹のエントリーポイントは階段トレードの高値ブレイクを確認したあとの戻りからのエントリータイミングになります。
大抵の場合、1シグマの下限ライン付近に価格が戻るので、そこから陽線確定でエントリーしていくのがおすすめです。

利確は15分足の1波を見て、3波を狙っていくトレードなので、15分足で発生した1波の長さ分を狙います。

利確は15分足の3波を取り切る
万全を期すなら、今回発生した5波が新1波になっているので、新3波を狙っていくと、15分足チャートでも80と240MAがゴールデンクロス状態でエントリーできるように相場環境が整っていると思います。
では、同じように15分足チャートのラス戻り❸と❹でフィボナッチを引いていた場合の1分足チャートでのエントリータイミングはどこになるのか?

自分でチャートを確認して、検証してみましょう!それが今回の課題になります。
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