エリオット波動の3波には3つのタイプがある|形ごとの見極め方と注意点

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【完全版】5波攻略法」でも紹介した通り、5波を安全に狙うには3波が完成しているチャートを見つけることが重要です。

しかし、実際のチャート上では3波にもいくつかのバリエーションがあり、それぞれ見た目や後の展開が異なります。

ここでは、エリオット波動の中でも特に重要な「3波」の3タイプを紹介し、どのように判断すべきかを解説します。

3波の基本的な役割とは?

3波は、エリオット波動の中で最も勢いのある波であり、「トレンドを確信させる動き」として機能します。

しかし、すべての3波が長く伸びるわけではなく、次の3つのタイプに分けて観察することが大切です。


タイプ❶ 1波と同等の長さになる3波

このパターンは、比較的トレンドがゆるやかで、まだ市場の参加者が様子見しているケースに多く見られます。

特徴
  • 値幅・角度ともに1波とほぼ同等

  • トレンドの信頼性はそこそこあるが、爆発的な伸びにはなりにくい

  • 3波終了後の4波で「横ばい~緩やかな調整」になりやすい

注目ポイント
  • 1波の高値(上昇トレンド)を明確にブレイクしているか?

  • 1波の長さを測り、2波の終点に当てて1波と同等の長さのラインに到達しているか?

  • 1波の完成にかかった時間よりも早く3波が完成しているか?

❷ 1波よりも長い3波(最も理想的な形)

これは「典型的な3波の理想形」です。

勢いよく伸び、明確にトレンドを形成するため、5波を狙う準備がしやすくなります。

特徴
  • 値幅も時間も1波より明らかに長く、急角度のトレンドを描く

  • ボラティリティが高く、出来高も大きい

  • 多くの市場参加者がトレンドに気づき始めている

注目ポイント
  • フィボナッチで見ると、1波の161.8%や200%などまで伸びることがある

  • 押し目を形成しにくく、途中で飛び乗るとリスクがあるので慎重に

  • 4波の終点候補に本来のトレンド完成ライン(1波と同等の長さ)が加わる

❸ 1波よりも短い3波(それでもトレンドは出る)

一見「弱い3波」に見えますが、上昇トレンドでは1波の高値を更新していれば、れっきとした3波です。

ただし、トレンド転換の前兆であることも多く、要注意

特徴
  • 値幅が1波より短いが、トレンド継続の形にはなっている

  • 上位足の逆張りの中で出やすい

  • 調整波(2波や4波)の内部で出現することがある(小波の3波)

注目ポイント
  • だましに注意!大局的には調整局面である可能性を忘れずに

  • トレンドに乗るというよりは、転換のサインとして使う


🎯 まとめ:3波の形を知って5波エントリーの精度を高めよう!

タイプ 特徴 注意点
1波と同等 安定感はあるが伸びない 続く4波でレンジになりやすい
1波より長い トレンドの主役、理想形 途中での飛び乗りに注意
1波より短い 上昇トレンドの一応の成立 上位足が逆方向なら要注意

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